荷物を送る際には、安全に目的地に届けるために適切な梱包が必要です。
しかし、いざ荷物を梱包しようとすると、どのような方法で梱包すればいいのか迷ってしまうことがあります。

この記事では、荷物の梱包方法の基本をわかりやすく解説します。また、初心者でも簡単にできる梱包のコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

梱包とは?

段ボール箱をテープで止めようとしている画像

 梱包とは、物品や商品を輸送や保管に適した状態にするための作業です。具体的には、緩衝材や包装資材で保護したり、ダンボール箱などの容器にまとめたりすることなどを指します。

梱包の目的は以下のとおりです。

梱包の目的
●輸送中の破損・損傷を防ぐ
●積み降ろしや運搬を簡単にする
●盗難や汚損から守る
●商品情報を表示する
●販売促進に役立てる

 梱包にはさまざまな方法があり、物品の種類や大きさ、輸送手段、保管条件などによってぴったりな方法を選択する必要があります。

梱包には、包装と荷造りという2つの側面があります。

包装: 商品の見栄えをよくするための装飾的な要素です。
荷造り:輸送中に物品が破損しないようにするための保護的な要素です。

つまり、梱包は包装と荷造り両方の要素を含む、物品を安全かつ効率的に輸送するための総合的な技術と言えます。

梱包に必要な資材

 梱包には、物品を保護し、輸送や保管に適した状態にするためのさまざまな資材が必要です。

💡基本的な資材

ダンボール箱: 最も一般的な梱包材です。さまざまなサイズや強度があり、さまざまな物品に使用できます。
緩衝材: プチプチやエアキャップなどの緩衝材は、物品を衝撃や振動から保護するために使用します。

テープ: ガムテープやOPPテープなどのテープは、ダンボール箱を閉じるために使用します。

ラベル: 送り主や送り先、内容物などの情報を記載するラベルは、輸送中に荷物を追跡するために必要です。

その他の資材

封筒: 書類や小物の梱包に使用します。
ビニール袋: 水濡れから物品を保護するために使用します。
梱包用紙: 緩衝材として使用したり、物品を包んだりするために使用します。
OPP袋: 透明な袋で、商品の見栄えを良くするために使用します。

など、様々な資材が利用されます。このような梱包資材は、ホームセンターや文房具店、インターネット通販などで購入できます。

基本的な梱包のコツ

男性が段ボールにペンで文字を書こうとしている画像

 荷物を送る際には、安全かつ確実に相手に届けるために、正しい梱包が重要です。しかし、初心者にとって梱包は難しく感じるかもしれません。

そこで、初心者でも簡単にできる梱包のコツをご紹介します。

ダンボール箱を選ぶ

 梱包する荷物のサイズに合ったダンボールを選びましょう。重い荷物の場合には、強度のあるダンボールを選びましょう。食品を梱包する場合は、食品衛生法に適合したダンボールを選びましょう。


例えば・・・

A4サイズの書類を梱包する場合

 A4サイズの書類がぴったり入るサイズのダンボールを選ぶ。厚さは約2cmのものを選ぶと、書類が折れずにしっかりと梱包できる。

書籍を梱包する場合

 書籍の冊数や大きさに合わせて、ダンボールのサイズを選ぶ。重い書籍を梱包する場合は、強度のあるダンボールを選ぶ。ダンボールの底に緩衝材を敷くと、書籍が傷つくのを防げる。

★ダンボールは、郵便局やコンビニエンスストア、ホームセンターなどで購入できます。中古のダンボールを使用する場合は、破損や汚れがないものを選びましょう。

緩衝材を詰める

 ダンボールの底に緩衝材を敷き詰めましょう。壊れやすい部分は、特に厚めに緩衝材を巻きましょう。隙間がなくなるように、しっかりと緩衝材を詰めましょう。

例えば・・・

食器を梱包する場合

・食器を一枚ずつプチプチで包む。
・ダンボールの底に緩衝材を敷き詰め、食器を並べる。
・食器の間に隙間がないように、緩衝材を詰め込む。
・ダンボールの蓋にも緩衝材を敷き、食器が動かないように固定する。

荷物を詰める

 重い物は、ダンボールの底に詰めましょう。

壊れやすい物を梱包する場合は、必ず中央に詰めましょう。荷物は、ダンボールの中で動かないようにすることがポイントです。

例えば・・・

書籍と食器を一緒に梱包する場合

・ダンボールの底に書籍を詰める。
・食器を緩衝材で包み、書籍の上に並べる。
・食器の間に隙間がないように、緩衝材を詰め込む。
・ダンボールの蓋にも緩衝材を敷き、食器が動かないように固定する。

★荷物を詰める前に、ダンボールの底に新聞紙などを敷くと、汚れを防ぐことができます。

ガムテープで閉じる

 荷物を詰めたらダンボールの蓋をしっかりと閉じましょう。ガムテープは、H型に貼ると強度が高くなります。テープの端は、しっかりと折り返しましょう。

ポイント

●ガムテープは、幅広のものを使うと強度が高くなります。
●布製ガムテープを使うと、よりしっかりと固定できます。
●ダンボールの重量や配送距離によっては、梱包用の紐やロープで補強する必要があります。

ラベルを貼る

 送り主、送り先、内容物などを記入したラベルを貼りましょう。ラベルは、読みやすいように、目立つ場所に貼りましょう。

ポイント

●ラベルは、郵便局やコンビニエンスストアでも購入できます。
送り状発行サービスを利用して印刷することも可能です。
●荷物の追跡サービスを利用する場合は、追跡番号をラベルに記入する必要があります。
複数の荷物を送る場合は、それぞれにラベルを貼る必要があります。

基本的な梱包のコツ
●梱包は、商品の形状や重量に合わせて行う。
●隙間なくしっかりと梱包する。
●重い物は下に詰める。
●壊れやすい物は、特に注意して梱包する。
●ラベルは、正しく記入する。

※梱包には、さまざまな方法があります。そして、梱包方法によっては、専用の資材が必要になる場合があります。

不安な場合は、専門業者に梱包を依頼することも検討しましょう。

梱包時に注意したいこと

「梱包時に注意したいこと」

 安全かつ確実に荷物を送るためには、梱包が重要です。ここでは、梱包時に特に注意すべき点をいくつかご紹介します。

壊れやすいものは特に注意して梱包する

 壊れやすいものは、緩衝材でしっかりと保護しましょう。箱の中でぶつかってしまわないように、ダンボールの中で動かないように固定することが大切です。

ダンボールの外面に壊れやすい物であることをわかりやすく明記しましょう。「こわれもの注意」などのシールを貼るとわかりやすいです。

液体類は漏れ対策をする

 液体類は、ビニール袋などで二重に包み、ダンボールの底に漏れ防止シートを敷きましょう。ダンボールの外面に「液体類」と明記しましょう。

貴重品は追跡可能な方法で送る

 貴重品は、追跡可能な方法で送りましょう。必要な場合は、保険をかけることも検討しましょう。

まとめ:梱包に気を配って大切な荷物を守ろう

段ボールが積まれている画像

 荷物を送る際には、安全かつ確実に相手に届けるために、正しい梱包は欠かせません。

正しい梱包のポイント

1. 荷物の破損を防ぐ 
しっかりと梱包することで、輸送中の衝撃や振動から荷物を守り、破損を防ぐことができます。
2. 配送トラブルを防ぐ 
壊れやすいものや液体類などが適切に梱包されていないと、漏れや破損による配送トラブルが発生する可能性があります。
3. ドライバーへの負担を軽減する
持ち運びやすいように梱包することで、ドライバーの負担を軽減することができます。
4. 環境への配慮 
適切な梱包は、梱包資材の無駄遣いを減らし、環境への負荷を軽減することができます。
5. 相手への心遣い
丁寧に梱包された荷物は、相手に好印象を与え、信頼関係を築くことができます。

梱包に気を配り、正しく梱包することは・・・

荷物を送る際の

「大切な責任」です。

正しい梱包で、荷物を安全かつ確実に届けましょう。

筆者の感想

荷物を送りたいと思ったときに梱包方法を知っているか知らないかでは作業の効率や荷物の安全性が大きく変わります!今回お伝えした基本的な梱包のコツを参考に、大切な荷物を送ってくださいね。また、荷物によっては梱包方法が変わるので送りたい荷物に合わせた梱包を心がけましょう!

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