運行管理者試験の基本情報：完全ガイドで合格への近道を見つける！

　運行管理者は、運送業界や旅行業界において安全な運行を支える重要な役割を担っています。

近年、業界における事故やトラブルを背景に
その責任はより一層重くなっており運行管理者の存在の重要性も増しています。

本記事では、運行管理者を目指す方が抱える疑問について
運行管理者試験の試験概要や具体的な対策法まで徹底解説します。

運行管理者試験の基本情報
1. 運行管理者試験の種類
運行管理者資格取得方法
1. 運行管理者の試験：受験資格
2. 運行管理者試験：試験の流れと申込方法
まとめ

運行管理者試験の基本情報

　運行管理者試験は、貨物自動車と旅客自動車の安全な運行管理を行うために必要な国家試験です。

近年、トラックドライバー不足が深刻化する中、運行管理者への需要も高まっており
キャリアアップや転職を目指す方にとって注目度の高い資格となっています。

運行管理者試験の種類

　運行管理者試験は、貨物と旅客の2種類に分けられます。
それぞれ試験内容は異なりますが
安全な運行管理を行うために必要な知識や技能を問うという点は共通しています。

◎試験内容の違い
・貨物試験: トラックによる貨物の輸送に関する専門知識が問われます。
・旅客試験: バスやタクシーなど人を乗せて運行する業務に関する専門知識が問われます。

共通の試験科目
以下4つの科目は、貨物試験と旅客試験で共通しています。

・道路運送車両法関係
トラックやバスなどの車両に関する法令に関する知識
・道路交通法関係
道路交通に関する法令に関する知識
・労働基準法関係
労働者に関する法令に関する知識
・その他運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力
運行計画の作成・車両管理・ドライバー管理・安全管理などに関する知識

貨物試験と旅客試験の独自科目
・貨物試験: 貨物自動車運送事業法関係
・旅客試験: 道路運送法関係

試験の形態
・CBT方式による試験を実施
・1回の試験で受験できるのは貨物・旅客どちらか一方のみ

運行管理者資格取得方法

　運行管理者資格を取得するには2つの方法があります。

一定の条件を満たす

・運行管理の実務経験が5年以上あること
その間に運行管理に関する講習を5回以上受講していること（うち1回は基礎講習であること）
上記条件を満たす場合は、試験を受けずに書類提出のみで資格を取得できます。

しかし、実務経験を積むためには、まず資格を持っていることが求められる場合が多いため、この方法で取得するのは比較的難しいと言えるでしょう。

運行管理者試験に合格する

・公益財団法人運行管理者試験センターが実施する試験に合格することで、資格を取得できます。
試験は年2回（2月～3月、8月～9月）実施され、貨物区分と旅客区分に分かれています。

2021年度から、答案用紙ではなくパソコンを使って回答するCBT試験になり、受験者はCBT試験専用サイトにて指定された期間から希望日、試験会場を選びます。

運行管理者の試験：受験資格

　運行管理者試験を受けるには、2つの条件のうちどちらかを満たす必要があります。

①実務経験	・自動車運送事業（貨物軽自動車運送事業を除く）の事業用自動車の運行管理業務に、1年以上の実務経験がある方・特定第二種貨物利用運送事業者の事業用自動車の運行管理業務に、1年以上の実務経験がある方
②基礎講習の修了	・国土交通大臣が認定する講習実施機関で、試験の種類に応じた基礎講習を修了した方・試験日の2週間前までに、基礎講習修了予定の方

試験内容は、法令、運行管理に関する知識、実務に関する知識の3分野から出題されます。
各区分で30問出題され、18問以上正解する必要があります。

運行管理者試験：試験の流れと申込方法

　運行管理者試験に合格することで、運行管理者資格者証を取得することができます。

試験の流れ
基礎講習の受講（16時間）
運行管理者試験を受験するためには、事前に基礎講習を受講する必要があります。
基礎講習は、独立行政法人自動車事故対策機構（NASVA）や、国土交通大臣が認定した講習実施機関で実施されています。
※ 自動車教習所等でも実施されていますが、事前に問い合わせて確認する必要があります。

受験申込
基礎講習を修了したら、受験申込を行います。
申込方法は、インターネット申請と書面申請の2種類があります。

インターネット申請
運行管理者試験センターのホームページから申請できます。
メールアドレスや本人確認書類をアップロードする必要があります。

書面申請
運行管理者試験センター・各都道府県トラック協会・バス協会・ハイヤー・タクシー協会などで申請用紙（受験申請書）を購入し、必要事項を記入して提出する必要があります。
※ CBT試験はインターネット申請のみです。

受験手数料の支払い
受験申込後、受験手数料を支払います。
支払い方法は、クレジットカード・コンビニエンスストア払い・銀行振込などがあります。

運行管理者試験の受験手数料は6,000円です。
CBT試験のシステム利用料が660円、希望者のみ試験結果レポート手数料が140円がかかります。
事前にチェックしてから受験しましょう。

受験通知書の送付
試験日の2週間前になると、試験会場名が記載された受験通知書が送付されます。
受験通知書は、忘れずに試験会場に持参してください。

まとめ

　運行管理者試験は、事前に基礎講習を受講し受験申込をして
試験手数料を支払うことで受験することができます。
試験内容は幅広い知識が求められるため、計画的な学習が必要です。

合格を目指す方は、早めに準備を始めましょう。

筆者の感想

運行管理者試験を受けるには、受験資格が必要だということ、そして試験の難易度の高さは、いかにドライバーによる事故の防止のために重要な役割を担っている立場を目指すためのものか、ということを改めて学びました。本記事が、行管理者を目指す方にとって参考となる記事になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。