物流業界って、なんだか漠然としていて
どんな仕事をしているのかよくわからない…と感じている人も多いのではないでしょうか?
実は、物流業界は私たちの生活に密接に関わっており見えないところで支える
なくてはならない存在なのです。
様々な業種で構成されており、それぞれの仕事内容も多岐にわたります。
どのような仕事内容があるか一緒に見ていきましょう。
また、物流業界に興味がある方はぜひ色々な情報を収集して、自分に合った仕事を見つけてみてください。
そもそも物流業界とは?
物流業界は、「モノ」を生産地から消費地まで効率的に移動させる役割を担っています。
具体的には、
- 輸送:トラック・鉄道・船舶・航空機を利用して商品を生産地から消費地まで運ぶ
- 保管:倉庫で商品を保管し、必要な時に必要な量だけ出荷できるようにする
- 流通加工:商品を必要な形に加工したり、包装したりする
- 情報管理:商品の在庫状況や輸送状況などを管理して必要な情報を関係者に提供する
といった業務を担っています。
これらの業務を円滑に行うことで、経済活動を支え消費者の生活を豊かにする役割を果たしています。
私たちの生活に密接に関わっているもので例えると
・物流業者が商品を運んでくれているから好きなお店で買い物ができる
・物流業者が効率的に配送しているからネットショップで注文した商品がすぐに届く
このように、物流業界がしっかり業務を果たしているからこそ私たちが困らずに生活できているのです。
では、次の章ではどんな種類の物の運び方があるのかご紹介していきます。
物流業界~4つの業種~
物流の動きは、陸や海、空を超えてそれぞれの国々を繋いでいます。
また国際貿易で動いてきた「モノ」は、どこに保管されどのように私たちの手元にやってくるのでしょう?
そのような疑問だらけの物流業界には主に4つの業種があります。
◎陸運業
陸路を利用して物品を輸送する産業です。
トラックや鉄道などの手段が使用され、さまざまな種類の貨物が運ばれます。
トラックや車は大規模な輸送には制限がありますが、
一方で産業製品・宅配便・芸術作品・書類など多様な商品を取り扱うことができます。
鉄道輸送では、貨物列車がコンテナに積み込まれ目的地まで運ばれます。
これらのコンテナには、建築資材から液体やガスまでさまざまな種類の荷物が詰め込まれます。
貨物列車が到着すると、荷物はトラックに積み替えられて最終的な配達先まで輸送されます。
◎海運業
海を利用して貨物の輸送を行う産業です。
日本は四方を海に囲まれており、海運業はその産業の中核を担っています。
海上輸送は、一度に大量の貨物を効率的に運ぶことができるメリットがあります。
食料品や生活必需品だけでなく石油や鉄鉱石などの資源や重量物の輸送も可能です。
船舶の数が多いほど企業の規模が大きくなり、それに伴い利益も増加します。
船舶のリースや売買などにより、収益を安定化させる企業も存在します。
◎空運業
航空機を利用して貨物の輸送を行う産業です。
輸送時間が短く事故や損傷のリスクが低いというメリットがあります。
特に医薬品や小型の電子部品などの緊急輸送に適しています。
主要な空運業者には、フォワーダー・キャリア・インテグレーターの3つの形態があります。
それぞれが異なる機能を持っており、それぞれに特徴があります。
・フォワーダー:荷主から荷物を受け取り、他社の輸送手段を利用して輸送します。
・キャリア:自社の航空機を使って、フォワーダーから荷物を受け取り定期的な便で輸送します。
・インテグレーター:キャリアとフォワーダーの両方の機能を組み合わせて提供します。
航空輸送は燃料費が高く、景気が悪化すると企業がコストを削減するために
海運へと移行することが増えます。
そのため、空運業は景気の影響を受けやすい業界と言えるでしょう。
◎倉庫業
倉庫業は、荷主から委託された荷物を保管・管理する業種であり
しばしば輸配送や流通加工なども行います。
倉庫は、次の輸送段階への拠点として利用される場合もありますし
配達指定日までの荷物の一時的な保管場所としても機能します。
倉庫内では、指定された日時に効率的に荷物を出荷できるようにさまざまな出荷準備が行われます。
主な倉庫業務をご紹介します。
- 荷物の保管
- 荷役作業
- 流通加工
- 包装
- 情報管理
倉庫で管理される荷物は多岐にわたり、食品や日用品だけでなく
危険物や毒薬など特別な取り扱いが必要なものもあります。
その場合は危険物取扱者の資格を持った管理責任者が必要です。
物流業界の代表的な職種
「職種」とは、個々の業務や役割の種類を指します。
物流業界では、さまざまな職種が存在します。
未経験者でも物流の基礎から学べる代表的な職種を見てみましょう。
◎法人営業
物流業界の営業職は、主に法人営業が中心です。
企業が物流の外部委託を検討する際に自社の物流サービスを提案する役割を担います。
顧客ごとに異なるニーズや課題を理解し、適切な物流フローを提案するために
丁寧なヒアリングが必要です。
近年、倉庫を所有せずにEC事業を展開する企業が増加しています。
これらの企業は、物流会社に保管業務を委託し商品は物流センターから発送されます。
コロナ禍やデジタルトランスフォーメーションの推進などの影響を受け、
新たにEC事業を開始する企業も増えています。
今後は、特にEC事業者向けの営業活動が盛んになると予想されます。
デジタルトランスフォーメーションとは?(DX)
企業が、ビッグデータなどのデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、
業務の改善を図ること。
また製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革することです。
それに伴い組織・企業文化・風土を改革し、競争上の優位性を確立すること。
◎物流管理
管理とは、荷主から預かった荷物を効率的に管理する仕事です。
荷物をただ保管するだけでなく、検品・梱包・仕分け・ピッキング・ラベル貼りなど
総合的な管理業務を担当します。
期限までに荷物が正確に到着するよう、スケジュールの調整や配送ルートの計画を行い
人件費や輸送費などのコストを抑えるのも管理者の責務です。
管理業務は、物流プロセスの中でも最も複雑で多岐にわたる部分です。
人手による作業が主流ですが、近年では機械化の取り組みが進んでいます。
今後は、ロボットやAIが業務の一部を担う可能性も高まっています。
情報管理
物流管理の中でも多様な管理をする職種がありますが、
その中でも近代重要とされているのが情報管理です。
主に、インターネットに接続されたシステムを使用して在庫状況や作業の進捗そして配送状況を監視します。
◎ドライバー
トラックドライバーは、主に荷物を目的地まで運び顧客に届ける役割を担う職業です。
陸上輸送では、小型・中型・大型トラックが貨物の輸送や配送を行います。
長時間の運転が必要とされるため体力と集中力が求められます。
一般的に、中長距離トラックドライバーは複数の拠点間で大量の貨物を運ぶ「輸送」に従事します。
一方、集荷と配達を行うドライバーは「デリバリードライバー」と呼ばれ、
個人や企業に直接荷物を届けます。
トラックドライバーは、運転する車両の重量や積載量に応じて、適切な運転免許が必要です。
中型免許や大型免許、けん引免許などを取得することで、仕事の選択肢が広がるでしょう。
まとめ
物流業界で働くことは、社会貢献度の高い仕事です。
生産された商品が消費者に届くまで、物流業界のさまざまな仕事が関わっています。
物流業界は、今後も成長が期待される有望な産業です。
EC市場の拡大やグローバル化など、物流業界を取り巻く環境は変化し続けています。
そのため変化に対応できる人材が求められています。
物流業界に興味がある方は、ぜひ色々な情報を収集して自分に合った仕事を見つけてみてくださいね♪
物流業界は今後も変化し続けていくでしょう。
IT技術の進歩やAIの導入などにより、物流業務はさらに効率化されていくことが予想されます。
物流業界で働くためには、変化に対応できる柔軟性と新しいことに挑戦する意欲が大事だと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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