大型・中型・小型トラックの違い：それぞれの種類と特性を解説！

　現代社会において、物流は私たちの生活を支える重要なインフラの一つです。

トラックは、大きく「大型」「中型」「小型」の3種類に分類されます。

それぞれの種類と異なる特性によって使い分けられています。

本記事ではそれぞれのトラックの種類や特徴など、分かりやすく解説していきます。

トラックの種類
おわりに

トラックの種類

　それぞれのトラックの特徴と用途をご紹介していきます。

小型トラック

規格条件

寸法：全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下
最大積載量：3.0トン未満
車両総重量：5.0トン未満

主な種類とその積載量のトラックの目安です。

ショートタイプ
全長：約4.7ｍ
最大積載量：約1.0トン～2.0トン

ロングタイプ
全長：約6.0ｍ
最大積載量：約1.5トン～2.5トン

ワイドタイプ
全長：約6.0ｍ
最大積載量：約2.0トン～3.0トン

小型トラックは、そのコンパクトな車体から、狭い路地でも通行しやすく、
小回りが利くというメリットがあります。
また、駐車スペースも面積を必要としないため、街中の配送などに適しています。

小型トラックの免許

◎普通免許（第一種運転免許）
　小型トラックを運転するには、普通免許（第一種運転免許）を取得する必要があります。
　ただし、車両総重量が3.5トンを超える場合は、中型一種免許が必要です。

中型トラック

規格条件

寸法：全長12m以下、全幅2.5m以下、全高3.8m以下
最大積載量：6.5トン未満
車両総重量：11トン未満

具体的には、以下のような寸法と積載量のトラックがあります。

ショートタイプ
全長：約7.0m～8.0m
最大積載量：約3.0トン～4.0トン

ロングタイプ
全長：約8.0m～9.0m
最大積載量：約4.0トン～5.0トン

ワイドタイプ
全長：約8.0m～9.0m
最大積載量：約5.0トン～6.5トン

中型トラックは、小型トラックよりも荷台が大きく、積載量も多いことから、
大型の荷物や重量物の運搬に適しています。

また、高速道路も走行できるため、長距離の運搬にも利用できます。

中型トラックの免許

◎中型免許
【許取得条件】
・19歳以上
・普通自動車免許、準中型免許の保有歴が1年以上

中型免許には、第一種と第二種があり、それぞれ以下の違いがあります。

・第一種中型免許
　乗客を乗せて料金を徴収することができません。
・第二種中型免許
　路線バスやタクシーのように乗客を乗せて料金を徴収することができる。

2007年6月1日以前に普通免許を取得した方は、
中型8トン限定免許という限定免許を取得することができます。

大型トラック

規格条件

寸法：全長12m以下、全幅2.5m以下、全高3.8m以下
最大積載量：6.5トン以上
車両総重量：11トン以上

具体的には、以下のような寸法と積載量のトラックがあります。

ショートタイプ
全長：約9.0m～10ｍ
最大積載量：約8.0トン～10.0トン

ロングタイプ
全長：約10.0m～12ｍ
最大積載量：約10.0トン～12.0トン

ワイドタイプ
全長：約10.0m～11ｍ
最大積載量：約12.0トン～14.0トン

大型トラックは、中型トラックよりもさらに荷台が大きく積載量も多いことから、
大型の荷物や重量物の運搬に適しています。
また、高速道路も走行できるため、長距離の運搬にも利用できます。

一方で、中型トラックや小型トラックに比べて車体が大きいため、
小回りが利きにくく、高度な運転技術が必要です。

これらの寸法はあくまでも目安であり、実際の車種によって多少異なる場合があります。

大型トラックの免許

◎大型免許
【許取得条件】
・19歳以上
・普通自動車免許、準中型免許の保有歴が1年以上

大型免許も中型免許と同様に第一種と第二種があり、それぞれ以下の違いがあります。

◎大型免許
　乗車定員30名以上のバスなどを運転することができます。
　大型特殊車両を運転するには別な免許が必要です。
・第一種中型免許
　中型免許と同様で乗客を乗せて料金を徴収することができません。
　主にダンプカー・タンクローリーなどは運転することができます。

・第二種中型免許
　こちらも中型免許と同様で路線バスやタクシーのように乗客を乗せて料金を徴収することができます。
　主に乗車定員30名ほどの大型観光バスなどが当てはまります。

大型免許を取得すると、以下のような大型トラックを運転することができます。
・車両総重量25トン以下
・最大積載量20トン以下
・乗車定員30名以下

2007年6月1日以前に中型免許を取得した方は、中型免許なしで大型免許を取得することができます。